iPhone写真をDropbox/CentOSで同期管理する §2

Written by shoota

iPhoneで撮った写真をDropbox on CentOSで同期管理する §2 Dropboxのファイル名を置換しながらコピーする 前回 に引き続き、iPhone→Dropbox→サーバ→欲しい写真だけを集めたディレクトリへと半自動的に同期管理させる方法を考える。前回はDropbox CLIとImageMagickのインストールを行い、サーバ上に全画像を同期させ、ピクセル数から判定したファイルを抽出(echoで確認)した。 今回はDropboxから取得したファイルを管理用ディレクトリにコピーする方法を考える。

ところでこれを見てくれ。こいつをどう思う

% ls ~/Dropbox/カメラアップロード
2012-02-22 12.46.00.jpg 2012-06-30 09.24.48.jpg 2012-08-15 08.00.58.jpg........................(ry

凄く・・・半角スペースです・・・。 前回でも書いたとおり、半角スペースがファイル名に入っている。このままコピーをしてしまうとhtmlから参照できなかったり、これからの運用のためにいろいろと面倒であること請け合い。 なのでコピー時にリネームをする必要がある。 また、欲を言えばピリオドも置換したいところではあるが、半角スペースをアンダースコアに変更するつもりなので、アンダースコア以外の文字にしたい。 なぜなら、逆方向の変換、デコードを行う際に位置によって半角スペースに戻したりピリオドに戻さなければならないからだ。 しかしながら、ハイフンはすでにオリジナル画像名に使われているので、今回はハイフンでもアンダースコアでもなく、イコールに置換することとした。

文字列置換の方法を考察

shellスクリプトで利用できる文字列変換といえば、sedが有名だが、 shellスクリプト変数のパラメータ展開でも実行可能である。sedは正規表現を利用でき、echo $変数名 | sed -e "s/regexp/substitute_string/" の書式で文字列置換が出来る。 パラメータ展開は比較的知名度が低いようだが、単純な置換においては記述が簡易で高速(らしい)。 パラメータ展開についてはこちらのブログ記事が非常にわかりやすかったので、参照してください。 ではどちらが今回の方法に適しているのか、実際にDropboxから対象ファイルを抽出し、そのファイル名文字列を置換した後、そのファイルがコピー先に無い場合にechoする(後々ここをcpにする)スクリプトを、 sed版とパラメータ展開版で書き、実行してみる。

まずはsedの場合

#!/bin/bash
files=`find ~/Dropbox/カメラアップロード -type f | grep \.jpg`
(IFS=$'\n';
  for i in ${files}; do
    width=`identify -format "%w" ${i}`
    height=`identify -format "%h" ${i}`
      if [ ${width} = ${height} ]; then
        fname=${i##*/}
        dist_fname=`echo $fname | sed -e "s/\ /_/" | sed -e "s/\.[^jpg]/=/g"`
        distname="~/dist/"$dist_fname

        #isExists file?
        if [ ! -e ${distname} ]; then
          echo "source: "${i}" dist: "${distname}
        fi
      fi
  done
)
echo "done ps.";

置換を行っているのは9行目。半角スペースをアンダースコアに、.jpg以外のピリオドをイコールに変換している。

次に、パラメータ展開の場合

#!/bin/bash
files=`find ~/Dropbox/カメラアップロード -type f | grep \.jpg`
(IFS=$'\n';
  for i in ${files}; do
    width=`identify -format "%w" ${i}`
    height=`identify -format "%h" ${i}`
      if [ ${width} = ${height} ]; then
        fname=${i##*/}
        dist_fname=${fname/\ /_}
        dist_fname=${dist_fname//\./=}
        dist_fname=${dist_fname/-jpg/\.jpg}
        distname="~/dist/"$dist_fname
        #isExists file?
        if [ ! -e ${distname} ]; then
          echo "source: "${i}" dist: "${distname}
        fi
      fi
  done
)
echo "done ps."

こちらは正規表現が使えないので、スペース置換、ピリオド全置換、suffixのピリオドの戻し、の3段置換になる。

どちらも期待する置換結果が得られることを確認したうえで、実行時間を計ってみる。スクリプトの開始と終了にdateで時間を秒精度で出力させ、なんどか同じ処理を実行させる。

 sed:21~22秒(22秒がほとんど)

 パラメータ展開:20~21秒(半々くらい

微妙な差だ・・・・・。

Dropboxへのアップロードスパンを考慮するとファイルの同期処理はcronで日次実行が妥当だと思われる。 すると一日に撮った写真の枚数分置換処理が動く計算になるので、運用上は多くても数十回程度の文字列置換処理に収まるはず。 今回の時間測定では、文字列置換をしたファイル数は450件弱だったので、それで1秒強程度の差しかでないのであれば、実行時間が早い/遅いという議論があまり意味を持たない。 むしろ1行で記述できているsedのほうがスマートなスクリプトのように思えるため、今回のリネームの処理は、sedを用いた文字列置換によって実装することにした。

今回はsed、パラメータ展開、あとさらっと書いてるけど if [ ! -e $file_name] 構文による存在チェックの利用方法が学べた。

次回は逆方向の処理、すなわちDropbox上から削除されたファイルの削除処理に関連した処理と、ログ出力を考える。